日本文化教育概要

舞台

わずか20数年前、ポルポトの大量虐殺により国の平均年齢が13歳になってしまったカンボジア。

JCIAポーサンチェイカレッジは首都プノンペンの郊外に位置し、かつて知が奪われた地に、たしかな知を蒔いています。

01

▲カレッジ正門。門をくぐると、日本空間が広がる

背景

二十年以上、カンボジア支援を続けているNPO法人日本カンボジア交流協会(JCIA)。JCIAポーサンチェイカレッジは山田二三雄学長が築いてきたカンボジア政府との信頼関係のなかから誕生しました。

02

▲開校式で握手をする山田二三雄学長とボウ・ソー社会事業省大臣

公的人材派遣

JCIAポーサンチェイカレッジはカンボジア王国労働省から人材派遣のライセンスをいただきました。これにより、政府と協働した公的人材派遣が可能になりました。

▲労働省にて、イッサムヘン労働大臣と会議をした一場。この晩、国営テレビのニュースで報道された。

▲労働省にて、イッサムヘン労働大臣と会議をした一場。この晩、国営テレビのニュースで報道された。

国旗と国歌

全寮制のJCIAポーサンチェイカレッジの学生たちは早朝に起き、掃除や運動、予習を済ませたあと、8時に日本とカンボジアの国旗のまえに整列します。そして、両国の国旗掲揚ならびに国歌斉唱を行い、一日をスタートさせます。

▲朝の朝礼の様子。

▲朝の朝礼の様子。

お辞儀

日本でお辞儀は昔、お時宜と書かれてました。文字通り、時がよろしいから、自然と頭がさがるといった意味になります。JCIAポーサンチェイカレッジでは挨拶とともに、このお辞儀の躾教育にも力を注いでいます。

▲茶室でお辞儀を学ぶ本学生徒。

▲茶室でお辞儀を学ぶ本学生徒。

 

生活習慣

学生寮には、挨拶の他に、生活習慣に関する貼り紙が多数、貼られています。何氣ない所作を自然体で行える人物こそが、次世代を担うリーダーになると信じているからです。

▲基本的に、日本語は少し崩した字を縦書きで見せる。

▲基本的に、日本語は少し崩した字を縦書きで見せる。

感謝の氣持ち

JCIAポーサンチェイカレッジの授業は凡て日本を中心としたスポンサーの方々のご支援によりやらせていただいております。眼前の勉強は、遠く離れた地の誰かの優しさによって支えられているという事実に対して、感謝の氣持ちを忘れません。

▲スポンサーへの色紙に感謝の言葉を書く本学学生。

▲スポンサーへの色紙に感謝の言葉を書く本学学生。

進路決定

JCIAポーサンチェイカレッジの卒業生には日本での就労の機会が与えられます。それが故に、進路決定には、担当教授との面談もさることながら、学生たちが互いに自らの進路を話し合う時間も重要視しています。

▲それぞれの未来を互いに語り合う。

▲それぞれの未来を互いに語り合う。

福祉

JCIAポーサンチェイカレッジの学生は必須学科である日本文化学科を一年目に、福祉を中心とした専門学科を二年目に履修し、次世代のリーダーを目指して、日々精進しております。

▲津波の恐ろしさを真剣に聞き入る本学学生。

▲津波の恐ろしさを真剣に聞き入る本学学生。

農業

キャンパス内の農地では、日本の最先端技術を導入しながら、ナスやヘチマなど多様な野菜を育成しています。将来、日本農業の一翼を担う若者もおりますので、農業研修も行っています。

▲限られた農地でより収穫量を上げるため、日本の最新技術を導入している。

▲限られた農地でより収穫量を上げるため、日本の最新技術を導入している。

地産地消

JCIAポーサンチェイカレッジの食堂では、専属調理師が地産地消にこだわり、主にカレッジ内でとれた有機野菜を中心にクメール料理の献立をつくっています。

▲愛情のこもった食事が日々の学生の勉学を支えている。

▲愛情のこもった食事が日々の学生の勉学を支えている。

茶道

JCIAポーサンチェイカレッジ内には茶人の吉田晋彩先生に設計いただきました茶室『臨川』があります。大切な家族や友人に薄茶を点てられるよう、日々、表千家の稽古に打ちこんでいます。

▲日本の絶対美『カネワリ』に茶碗を置こうとする本学学生。

▲日本の絶対美『カネワリ』に茶碗を置こうとする本学学生。

書道

戦後の日本教育は楷書体から教えていますが、それ以前は書き順や身体の動きがわかりやすい行書体をまず教えておりました。JCIAポーサンチェイカレッジでは、書家の野尻泰煌先生の字を見本に、行書体にも触れる教育をしています。

▲一途で多様な『み』。

▲一途で多様な『み』。

メディア

20年以上に渡るカンボジア支援を続けるJCIAは、国営テレビ等のニュース番組で放映されたり、プノンペンポストをはじめとする新聞紙に記事が数多く掲載されてきました。JCIAポーサンチェイカレッジ開校式の様子も記事になりました。

▲開校式の様子が書かれたクメール語の新聞。

▲開校式の様子が書かれたクメール語の新聞。

日本語学概論

日本語学概論を中心とした日本語の授業は、習熟度別に、

・辻が花クラス

・侘助クラス

の2クラスに分かれて行われています。

▲侘助クラスの授業風景。机と椅子は日本の自由ヶ丘学園高等学校から寄付いただいた。

▲侘助クラスの授業風景。机と椅子は日本の自由ヶ丘学園高等学校から寄付いただいた。

ご支援

カンボジア初、日本人経営者による短大になりますJCIAポーサンチェイカレッジは、多くの日本人によって支えられ、本来は勉学の機会が与えられなかった地方の若者に対しても、積極的にチャンスを与えられています。

▲校舎に掲げられたご支援者氏名。

▲校舎に掲げられたご支援者氏名。

未来

戦後の日本が想い起こされるプノンペン。古きよき日本を感じるJCIAポーサンチェイカレッジ。そこから巣立った若者たちが、現代日本に新しい息吹をもたらす未来を、ささやかながら祈っています。

▲新しきものは常に彼方よりやってくる。

▲新しきものは常に彼方よりやってくる。